異議あり‼ 加美町と 合同会社JRE宮城加美との 「協定書締結」

――― 地元住民ら 「住民監査請求 提起―――

★これまでの経緯

加美町が、「合同会社JRE宮城加美」と町有地の貸付の際結んだ「地上権設定契約」には、「議会の議決を要する事項」(地方自治法第96条10項)である「権利の放棄」が含まれています。それにも関わらず、この契約は議会の議決を経ずに、町長権限で締結されました従って、この契約は違法・無効なものです。

またこの契約は、権利の放棄によって事業者に過大な便宜を図っており、不当なものです。

このことについて、令和5年3月14日、加美町住民23人により契約の見直し等を求める住民監査請求が提起されています。

 

★今回の住民監査請求について

  •  本件地上権設定契約の内容についての検証を求め、令和4年10月28日に住民から「請願書」が提出されました。その「請願書」の審議に際しては、議決に参加した議員とJRE宮城加美との「利害関係の調査及び除斥手続き」が行われていませんでした。

その結果、JRE宮城加美の利害関係人である議員が反対討論を行ったうえ、議決に参加しています。

従ってこの決議は「地方自治法117条」及び「加美町委員会条例17条」に違反しており、決議は違法です。

 

(2) 以上のように、JRE宮城加美との地上権設定契約は違法であり、これについての請願の審議過程にも違法がある中で、加美町は、「町にとって不当な条項を是正せずに、本件地上権設定契約を追認する内容の協定書を締結しようとしています。

 

(3) このような加美町の行為は、「地方自治法138条の2」において、普通地方公共団体の事務を誠実に管理・執行すべき義務を課していることに違反した、違法不当な行為であるとして、加美町住民2名が、住民監査請求を提起しました。 住民らは、加美町に対し加美町長が本件協定書を締結することを差し止めることを措置として求めています。

住民監査請求書【提出用】

協定書案の疑問点

 

【住民監査請求を提起した、小澤さんのコメント】

今から30年前、お米を作りたく、縁あって加美町旭区に移り住み、合鴨農法を始めました。
今ではその農法で宮城県で最古参になりました。

平成9年全国合鴨フォーラムが旧宮崎町で400人が全国から参加し開催されました。
基調講演は、今は亡き井上ひさしさんでした。
彼は、ここの水はうまい!なぜなら楽屋裏で出されたお茶が美味しかったので高級茶葉かと問うたところ、違いますと!
水が美味しい事は素晴らしいと褒めたたえていました。

その事は、私がこの土地暮らしていての自慢でした。
地震に強く、台風災害の少ない土地で、早30年。
ここでの生活が1番長くなりました。

そこに降ってわいたのが風力発電です。
風力発電に疑問を持つ人たちとの集まりの中で、この加美町の良さを再認識しました。

しかし、山の尾根を切り開き掘削する行為は、山の荒廃、河川決壊、その様なことを危惧し、また本契約の内容が、町に対しての不利益が生じるであろう為、3月14日に監査請求を提出しました。

それは、「権利の放棄」には議会決議が必要ですが、町長権限での契約の締結がなされた事への「契約の見直し等を求める住民監査請求」です。

その後、町の各地区で開催する地区懇談会の中で財源の少ない合同会社に危惧する声に、町長は、東北電力と七十七銀行が後ろにいるから大丈夫と住民の不安を拭っていました。

全ての権利責任の放棄する契約で、何か大きな事が起こったら、二つの大手企業は何を守ってくれるのでしょうか?
その不安を加速するように、町長は議会に協定書締結するので4/20急遽開催要請したが、どれ程議会が準備できたか定かではありませんが、4月27日に議会が開催されました。

議会においてJRE宮城加美との協定書締結に対する質疑応答で、町民の代表で有る、議員が危惧する町のかけがえのない財産に対する権利放棄の質問について、うやむやな回答で済ませ、年1000万円の紋所が見えぬか!とばかりに
1000万円が入ってくることを強調し、全ての回答を、「努める」や、「協力する」の文言にしていました。
そして議員の契約の文言の訂正が必要では、の質疑に対応したのはJRE宮城加美社員、社員曰く
文言の訂正には法務部の対応です、の答弁。

5/2の協定書締結に議員対応なしで、訂正されないか、もし訂正されたとしてこの様な協定書で、町民のかけがいの無い財産で有る山を守れるのでしょうか?

漆沢ダムの崩落現場を見てきました。
崩落部復旧工事費用工事金額15億円の立て看板、何も他に影響の無いであろう被害でその金額、万が一尾根伝いを開削する風力発電開発にその様な崩落が発生したら、寄付年1000万円では桁が違い過ぎる復旧費用が発生し得る事は、目に見えています。

遡って、令和4年10月28日地上権設定契約の内容検証を求めた請願書の審議の際、議決参加議員のJRE宮城加美との利害関係の調査及び関係議員の除斥手続き行われず、利害関係のある議員が議決に参加しており加美町条例17条にも違反しており決議の無効が当然な中、町にとって不当な条項是正せずに協定書を締結するという蛮行、町は誠実に管理、執行すべき義務違反を起こしていることが、違法不当行為に値します。
その事に加美町住民2名により、町長が本件協定書を締結することを差し止める、住民監査請求を提出した次第です。

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