設計レベルからのやり直しが必要
2022年9月16日、青森市議会決算特別委員会にて中村美津緒市議会議員は、新城山田に建設中のメガソーラー事業地からの土砂災害に関する市の見解を問いました。
市当局は「土砂災害について、8月の降雨量が異常で想定出来なかった」と回答。
確かに青森市の8月の降雨量は多かったものの、しかし、今回は事業者が計画していた基準を超える想定量の降雨量では無く、実際は土砂災害があったのは8月23日の数日前から大した降雨量ではありませんでした。
中村議員は、「そもそもは事業者が『本設の防災調整池』を先行して造成し、計画通りに基準値に耐えられる仮沈砂池を作っていれば防げた災害だ。『しょうがない』で済ませるのであれば、今回の土砂災害は市側にも責任の一端はある」と強く抗議しました。
土木の専門家の見解
「発災現場の画像を見るだけで、申請手続き、設計、施工の全てに問題があると考えられる。開発行為の申請書、協議に関する記録、設計図書の取得、分析が必要。
単なる、復旧ではなく全体的な設計の見直しが必要。土質に応じた法面勾配、防災計画から見直しを、求めるべき」
防災の専門家の見解
「想定を上回る降雨で済ませてはいけない。林地開発許可に関する県のガイドラインの降雨量に基づいた設計では、つまり森林法では、居住者の安全は確保できないと言うことです。少なくとも設計は計画降雨レベル(河川の堤防を設計する際の降雨量)として、これを上回る場合は避難指示を発令するくらいの備えが必要」
新城山田に建設中の
太陽光発電事業地の仮沈砂地が
土筆川を巻込み崩壊し
濁水や草木をなぎ倒し田へ流水し
田は変わり果てた姿になってしまった
これは自然破壊と言わずに
何という?#自然破壊#環境破壊#八甲田#白紙撤回 pic.twitter.com/iuAIkd1KIL— 青森市議会議員中村美津緒 (@mn320soccer2) August 31, 2022